術後にご注意頂くこと
骨折治療、骨切りを伴う手術、もしくはインプラントを使用する手術の後は、3ヶ月間の運動制限が必要です。骨癒合には約3ヶ月間を要し、その間はプレートに負荷がかかり続けます。負荷が累積するとプレートは金属疲労で破綻しますので、再手術が必要となります。
1お散歩しない
車や物音、野生動物に驚き、過度な負荷がかかることがあるためお散歩は禁止です。
排泄はペットシーツやオムツなどを利用し、室内でするようにして下さい。「室内では排泄しない」と自己判断で屋外に連れ出し、事故が発生する事例がとても多いため厳守して下さい。
2段差の昇降をしない
階段の昇降、ベッドやソファへの乗り降りは大きな負担がかかるため禁止です。土間から室内に上がる際も抱き上げて下さい。室内の平面を歩き回る程度であれば問題ありませんので、必ずしもケージレストは必須ではありません。
3術創(傷口)を舐めさせない
術創から口腔内細菌が感染し、骨や軟骨に波及すると、炎症で骨が溶けたり、軟骨が破壊され、一生足を使うことが出来なくなります。
そのため、術後はエリザベスカラーと包帯を併用し舐められないように管理いたします。自己判断でエリザベスカラーを外され、感染が発生する例がとても多いため、家では絶対にエリザベスカラーを外さないでください。ご家族全員に周知してください。
4術後は再診が必要です
インプラントの異常の有無や、骨癒合の程度を評価する必要があるため、再診を行います。術後1、2、3、6、12ヶ月の時点で検査を行い、問題が発生していないか確認を致します。治癒するまで、再診は終了しません。遠方で通院が困難な方は、かかりつけの先生にレントゲンを撮影してもらい、データを当院にお送り頂きます。